彼岸花は、別名「曼珠沙華」「狐のちょうちん」など、ちょっとこの世のものとは遠いところの名前がついている彼岸花。花言葉は「情熱」「あきらめ」「悲しい思い出」。
彼岸花には毒があり、まだ日本が土葬だった時代に動物に死体を荒らされないようにとお墓に植えていたそうです。亡くなった大切な人を守ってくれるお花だったのですね。
また「持って帰ると火事になる」「あの世と続いている」という迷信も持っており、不吉な花、死というイメージがやはり強いように思います。
彼岸花の夢は、本来なら交わることのない2つのものをつなぐような意味があります。お互いに思い合っているのに叶わない恋、という読み方もできます。
彼岸花を摘む夢
彼岸花を摘む夢は、あなたの中のキレイな思い出を思い返している夢です。
普段は忘れて心の奥の方に大切にしまっている箱を開けて、中の宝物が今も輝いていることを確認する。思い出せなくても、そんな大切な思い出があなたにはあるようです。
彼岸花は終わってしまったものを大切にとっておいてくれる花です。大切な思いはそこに置いて、あなた自身は次のステージへ上がっていってください。前に進んでほしい、そういう夢です。
彼岸花をもらう夢
彼岸花をもらう夢は、あなたの喪失感に誰かが寄り添ってくれる夢です。つらいことがあった時、誰かにそっとだまって近くにいてもらえたらそれでつらさがまぎれたりしますよね。夢の中の彼岸花をもらう行為にはそうした「癒し」があったはずです。あなたが今、十分幸せの中にいることに気付き、感じてください。
ただ、もし気持ち悪さを感じる夢であれば、火事ややけどに注意してください。また「火」は、人の心の中の情熱といった意味も持っています。誰かの「野心」「嫉妬」のようなネガティブな気持ちに巻き込まれないような注意が必要です。しばらくの間、普段よりもより自分をしっかり確立しておくよう心掛けていてください。
白い彼岸花の夢
通常、真っ赤な花のイメージの強い彼岸花。実は白い花もとてもキレイなのです。花言葉は「また会う日をたのしみに」「思うはあなた1人」。
その白い彼岸花の夢は、恋愛中であれば、相手との距離感があります。
何かに一生懸命になるのも良いことなのですが、少し今夢中になっていること以外のことに目を向けるとよさそうです。恋愛も然り。広い視野で物事を見渡すことによって、違う良さも知ることができます。今あるもののありがたみも見えてきます。
生まれた町を出ないまま「この場所が1番だ」というのと、世界中を見てきた人が「ここが1番」というのはまったく意味が違います。世界を見て、それでもここが1番と言える場所を見つけられたらそれはとても安定して幸せなことだと思います。